うさぎの腹壁・陰嚢ヘルニア、膀胱結石
2019.11.14 19:29|手術症例紹介|
ウサギの左のタマタマが急に大きくなりました。
エコーで確認すると何かの液体とその中にツブツブしたものが貯まっていることが分かりました。

膀胱がお腹の外に飛び出していることが疑われましたので、当時4歳で腎臓の数値も高く手術のリスクは高かったのですが緊急手術を行いました。
皮膚を切開してみると陰嚢の根本あたりの腹筋の一部が裂けていて、膀胱が透明な膜に包まれてお腹から飛び出していました。
(↓手術写真ですので苦手な方は拡大しないでください。)

専門的な話になりますが左鼠径輪につながる腹筋が裂けて膀胱が出ていたので、腹壁・陰嚢ヘルニアとでも言うのでしょうか。
診断名はともかくまた飛び出さないように透明な膜を切開して膀胱を中に戻し、裂けた筋肉を縫合しました。
また手術中に軽く膀胱を圧迫すると排尿と共に黄色いツブツブも出てきました。膀胱結石です。

この子は膀胱内に大きな結石は無かったので膀胱切開まではしませんでしたが、今回膀胱が飛び出してしまったきっかけはもしかしたらこの小さな結石が運悪く固まって尿道を塞ぎ、一時的に膀胱が膨らんでしまったからかも知れません。
結石分析の結果です。

これを見ると3種類の成分が複合してできた結石ということが分かりましたが、どれもカルシウムが関係しています。
ウサギはカルシウム系の結石ができることがとても多いため、普段の食事やおやつなどにも注意が必要です。
術中や術後に命の危険がある手術でしたが、術後も順調に回復してその後元気に退院していきました。
エコーで確認すると何かの液体とその中にツブツブしたものが貯まっていることが分かりました。

膀胱がお腹の外に飛び出していることが疑われましたので、当時4歳で腎臓の数値も高く手術のリスクは高かったのですが緊急手術を行いました。
皮膚を切開してみると陰嚢の根本あたりの腹筋の一部が裂けていて、膀胱が透明な膜に包まれてお腹から飛び出していました。
(↓手術写真ですので苦手な方は拡大しないでください。)

専門的な話になりますが左鼠径輪につながる腹筋が裂けて膀胱が出ていたので、腹壁・陰嚢ヘルニアとでも言うのでしょうか。
診断名はともかくまた飛び出さないように透明な膜を切開して膀胱を中に戻し、裂けた筋肉を縫合しました。
また手術中に軽く膀胱を圧迫すると排尿と共に黄色いツブツブも出てきました。膀胱結石です。

この子は膀胱内に大きな結石は無かったので膀胱切開まではしませんでしたが、今回膀胱が飛び出してしまったきっかけはもしかしたらこの小さな結石が運悪く固まって尿道を塞ぎ、一時的に膀胱が膨らんでしまったからかも知れません。
結石分析の結果です。

これを見ると3種類の成分が複合してできた結石ということが分かりましたが、どれもカルシウムが関係しています。
ウサギはカルシウム系の結石ができることがとても多いため、普段の食事やおやつなどにも注意が必要です。
術中や術後に命の危険がある手術でしたが、術後も順調に回復してその後元気に退院していきました。
