すみれペットクリニック紹介

すみれペットクリニック

すみれペットクリニック
東京都立川市にある動物病院です。犬、猫、うさぎ、ハムスターなどの診察や手術やホテルを行っています。
TEL 042-569-6612
ホームページ
http://www.sumire-pc.com
または
「すみれペットクリニック」で検索を。

猫の譲渡会開催中

毎月第3日曜日 午後1:30~3:30
当院待合室にて
猫の保護団体さんが猫ちゃんたちを連れてきて里親探しをしています。 毎月の開催時に直接ご来院ください。 (※猫の体調や天候などにより中止になることもあります)
次回は7 月16日(月・祝)の予定です

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うさぎの麻酔がより安全になりました。

2017.08.08 12:26|手術症例紹介
うさぎの手術などでガス麻酔をするときは犬や猫のように気管内にチューブを挿管する方がより麻酔の調整が行いやすく手術中トラブルの可能性もより低いと言われていますが、うさぎの気管挿管には熟練された技術をもって行わないと逆に繊細なうさぎの気管を傷つけてしまうこともあることから、私は今までずっと慣れていたマスクを装着する方法で麻酔管理をしてきました。

これまではうさぎのガス麻酔にはマスク装着か気管チューブしか手段がなかったのですが、最近新しい方法が開発されました。ラリンジアルマスク(v-gel)というもので、マスクと気管チューブのいいとこ取りをしたような器具を使います。V-gel公式
詳しくは開発会社のHP(https://www.acoma.com/products/v-gel/)を参考にして頂きたいのですが、管を気管内に入れるのではなく管の先端が気管の入口を覆うことで麻酔ガスを直接気管に送る形状をしており、気管を傷つけることなくマスクよりも麻酔の強さの調整がしやすくなるという優れものです。
v-gel2.jpg

麻酔中に呼吸が止まってしまったときにマスクでは難しい人工呼吸もこれでしたらある程度まで行うことができるようです。
麻酔の強さの調整がしやすくいざという時には人工呼吸もできるこの器具の導入も含め、犬や猫よりも難しいと言われているうさぎの麻酔をより安全に行えるように日々工夫を重ねています。

皮膚の縫合(カラーをしなくていい皮内縫合)

2017.05.07 11:28|手術症例紹介
当院で行う手術は皮膚を「皮内縫合」という縫い方を行うことが多いです。
皮膚の内側を溶けるタイプの糸で縫うことで、糸が表面に出てこないようにします。
なので術後に傷口を舐めても噛んでも”糸が切れて傷が開く”ということはないため、抜糸までのエリザベスカラーの装着が不要になり、飼い主様からは好評を頂いています。カラーをしていると食事や狭いところの出入りなど生活が少し不便になりますよね。

もちろん一日中傷を舐めたり噛んだりしているとまれに糸が切れてしまうことがあるかも知れません。また糸が切れなくてもずっと舐めていると傷口が腫れて傷の治りが遅くなることもあるかも知れません。この皮内縫合にするか通常縫合にしてカラーを装着するかは相談の上決めていきます。
ただ傷口の痛みをなるべく減らして傷口を気にしないような手術方法や薬を選んでいますので、カラーをしなくてもほとんどの子が1、2日くらいたまに舐める程度で落ち着くようです。

術後7日目の縫合部位の様子です。傷口は全く気にしていないとのことでした。
術後7日

術後15日目の縫合部位の様子です。先の写真とは別の子ですが術後半月で傷口はほとんど目立たなくなります。
術後15日術創

このように術後もなるべく快適に過ごせるように縫合方法も工夫しています。

レッグ・ペルテス(大腿骨頭虚血性壊死)、大腿骨頭切除

2017.05.06 18:54|手術症例紹介
成長期(特に1歳未満)に時々見られる跛行の原因の一つにレッグ・ペルテスという病気があります。大腿骨の骨頭に血が通わなくなり、骨頭が徐々に壊死してゆき痛みが出てきます。今のところ原因不明と言われていますが、遺伝も関係しているのではないかと言われています。

当院で跛行が見られるトイプードル(当時生後9か月)のレントゲンを撮ったところ、大腿骨頭の変形が見られました。写真右の赤いラインが正常な骨頭の形と白さです。写真左の骨頭の部分は変形していて部分的に黒ずんでいる(=壊死している)箇所もあります。
20170505骨頭壊死写真

ごくごく軽いものではレントゲンでの判断が難しくしばらく様子を見ることもありますが、この子は明らかに骨頭が壊死や変形している様子がありましたのでレッグ・ぺルテスと判断して手術を行うことになりました。

一般的に若齢の小型犬のレッグ・ペルテスではダメになってしまった骨頭を切除する手術が行われます。僕が学生の時にこの手術法を聞いたときは、「骨頭を切除したら関節が外れて歩けなくなるじゃないか!」と思いましたが、不思議なものでそのうちに周りの筋肉などがガッチリと関節をホールドしてくれて、レントゲン上は多少の位置のずれは見られても普通に足を使って飛んだり跳ねたりすることができるようになります。

手術後のレントゲンです。悪くなっていた部分を切除しました。
20170505骨頭切除写真

この子は3ヶ月後には普通に歩けるようになり、半年後には足の筋肉も十分ついて生活に全く支障のない状態になりました。

ただ跛行が始まって手術に至るまでにあまり期間が空いてしまうと、手術自体は成功しても完全には足の動きが戻らないこともあります。それでもこの手術を行うことで痛みの原因を取ってあげることができ、その子もその後の生活がとても楽になります。
まだ若い子で後ろ足の動きがおかしいようでしたら、こんな病気もありますので早めに動物病院に行かれることをおすすめします。

誤食をとても早期に発見、手術できた子犬

2016.06.12 20:26|手術症例紹介
見ていないところで誤食をしていた場合、その後何らかの症状があってもそれが軽いときは「ま、様子を見てみるか」となることも多いと思います。

今回は食欲もあるけど少し嘔吐して何となく元気がないかな~というくらいの症状のラナちゃんでしたが、ご家族が「これはいつもの様子じゃないぞ」と敏感に察してすぐに病院に連れてきていただけたので、腸内の異物を早期に発見できてすぐ手術ができた子の紹介です。

腸内の異物は結局何かは特定できませんでしたが、体重が1kgの小さな子犬の腸内に小指の先くらいの大きさの異物が引っかかっていました。(おもちゃのロープの結び目部分にいろいろなものが絡まって大きくなったのかな?というものでした。)

手術写真ですので苦手な方はクリックをお控えください。。。
20160526rana1.jpg

なぜ誤食の場合は早期発見が大事かと言うと、異物が腸を圧迫している時間が長いほどその部分の腸が壊死してしまい、本来は小さな切開で済むはずの異物摘出手術が、腸と腸を切り取ってつなげるという大きな手術になることがあるからです。またそれくらい時間が経っていると全身の状態も悪くなっていて、麻酔自体のリスクも上がってきます。

今回は異物の部分は軽い充血はありましたがほとんど腸のダメージは見られなかったので、幸い小さな切開で手術を終われました。

20160526rana2.jpg

手術の翌日から元気いっぱいに戻ったラナちゃんでした。

誤食の現場を見たのではなければ少しの嘔吐でも食欲があればしばらく様子を見る方が多いとは思いますが、今回ご家族の「これはいつものラナじゃないぞ」の直感は素晴らしいと思いました。
普段からよくラナちゃんと触れ合い観察されていたからこそですね。

乳腺腫瘍、頑張り屋のエミーちゃん!

2016.02.18 16:15|手術症例紹介
ホテルにも来てくれているAコッカーのエミーちゃんです。手術時は御年12歳でした。

乳腺に小さなしこりが見つかったのは秋でしたが、少しずつ大きくなってきていたので1月に針生検という簡易的な腫瘍の検査をしました。
そして検査センサーの回答は「乳腺癌が強く疑われる」とのこと。
癌=悪性なので転移などする前にまだ小さいうちに早く切除してしまおうということになりました。
そして約2週間後の手術当日…今まではゆっくり大きくなっていたものが急激に2倍くらいの大きさになっていました!

エミーMGT

癌は脇の下や背中の方まで回り込もうと広がっていったため、予想以上に大きな手術となりました。

エミー縫合 エミーマス摘出
(クリックで拡大します。手術の写真が苦手な方はご遠慮ください。)

ステープラー(ホッチキスのような縫合針)で縫った数は45針!
癌のメインの部分は切除できましたが、一部の脇の下や筋肉の間まで潜り込んでいたものは取り切れませんでした。
秋には小さかった癌が、急激に深いところまで潜り込んでいったのだろうと思います。

検査センターの結果はやはり乳癌でした。
エミーちゃんは抗がん剤をあまり使えない子なので、今後は癌の再発や転移に十分注意しながら対症療法を行っていくことになりました。

ここからがこの記事で一番お伝えしたいことなのですが、こんなに大きな手術をして皮膚も引っ張られてパツパツになったエミーちゃん、さぞおうちでは術創を気にしたり歩くのが大変だったりするだろうと心配していましたが、なんと手術翌日から普通に歩いて術創もさほど気にしていなかったとのことでした!

術後の痛みについての配慮は十分行いましたが、翌日からそれほどまでに元気にしているとはいい意味で予想外でした。
これまでにもいろいろな治療をしてきたエミーちゃんですが、嫌な治療でもいつもお利口に我慢していました。
今回はさすがに…と思っていましたが、改めて本当に強くて我慢強いお利口な子だなと感心です。
自分だったらこんなに大きな傷、見ただけでショックで寝込んでしいそう…。

12歳にしては治りも早く、パツパツだった術創が開くこともなく綺麗にくっつきました。

エミー術後

エミーちゃん、手術から抜糸まで本当にお利口に頑張りましたね。
そんなエミーちゃんに僕たちも励まされます^^