すみれペットクリニック紹介

すみれペットクリニック

すみれペットクリニック
東京都立川市にある動物病院です。犬、猫、うさぎ、ハムスターなどの診察や手術やホテルを行っています。
TEL 042-569-6612
ホームページ
http://www.sumire-pc.com
または
「すみれペットクリニック」で検索を。

猫の譲渡会開催中

毎月第3日曜日 午後1:30~3:30
当院待合室にて
猫の保護団体さんが猫ちゃんたちを連れてきて里親探しをしています。 毎月の開催時に直接ご来院ください。
(※猫の体調や天候などにより変更や中止になることもありますのでお電話にてご確認ください)
次回は6月21日(日)の予定です。

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うさぎの腹壁・陰嚢ヘルニア、膀胱結石

2019.11.14 19:29|手術症例紹介
ウサギの左のタマタマが急に大きくなりました。
エコーで確認すると何かの液体とその中にツブツブしたものが貯まっていることが分かりました。

ウサギ陰嚢ヘルニア

膀胱がお腹の外に飛び出していることが疑われましたので、当時4歳で腎臓の数値も高く手術のリスクは高かったのですが緊急手術を行いました。
皮膚を切開してみると陰嚢の根本あたりの腹筋の一部が裂けていて、膀胱が透明な膜に包まれてお腹から飛び出していました。

(↓手術写真ですので苦手な方は拡大しないでください。)
ウサギ陰嚢ヘルニア術中

専門的な話になりますが左鼠径輪につながる腹筋が裂けて膀胱が出ていたので、腹壁・陰嚢ヘルニアとでも言うのでしょうか。
診断名はともかくまた飛び出さないように透明な膜を切開して膀胱を中に戻し、裂けた筋肉を縫合しました。

また手術中に軽く膀胱を圧迫すると排尿と共に黄色いツブツブも出てきました。膀胱結石です。

ウサギ陰嚢ヘルニア結石

この子は膀胱内に大きな結石は無かったので膀胱切開まではしませんでしたが、今回膀胱が飛び出してしまったきっかけはもしかしたらこの小さな結石が運悪く固まって尿道を塞ぎ、一時的に膀胱が膨らんでしまったからかも知れません。

結石分析の結果です。

結石分析

これを見ると3種類の成分が複合してできた結石ということが分かりましたが、どれもカルシウムが関係しています。
ウサギはカルシウム系の結石ができることがとても多いため、普段の食事やおやつなどにも注意が必要です。

術中や術後に命の危険がある手術でしたが、術後も順調に回復してその後元気に退院していきました。

犬の鼠径ヘルニア整復

2019.10.28 19:55|手術症例紹介
鼠径ヘルニア…足の付け根に近い部分の腹筋(鼠径部)には人も犬の猫もみんな左右に小さい穴が空いていますが、その穴から腹腔内の脂肪や臓器が飛び出してしまった状態です。
生まれつき飛び出している子もいれば年を取ってからなる場合もあり、それが大きいと手術で飛び出したものを戻しつつ穴を縫い縮めます。

10歳のミニチュアダックス。左の鼠径部が急に膨らみました。鼠径ヘルニアです。
左ソヘルオペ前2019

穴が広がり大きく腹腔内脂肪が飛び出して、その中には腸も含まれていました。
脂肪以外の臓器が飛び出してしますと後々命に関わる状態になることもあるのですぐに手術が必要です。
(手術写真が苦手な方は写真を拡大しないでください。)
左ソヘルオペ中1 2019

脂肪や臓器は袋に包まれているためしごいて中身を腹腔内に戻し、袋や穴を縫い縮めます。
(手術写真が苦手な方は写真を拡大しないでください。)
左ソヘルオペ中2 2019

無事手術終了。膨らみが無くなりました。
当院では術後にエリザエスカラーをしなくてもいい皮膚縫合を行っています。
こういう子は反対側も同じようになることがあるので今後も注意が必要です。
左ソヘルオペ後2019

うさぎの麻酔がより安全になりました。

2017.08.08 12:26|手術症例紹介
うさぎの手術などでガス麻酔をするときは犬や猫のように気管内にチューブを挿管と麻酔の調整が行いやすく手術中トラブルの可能性も低いとされていますが、それによほど慣れた先生でないと逆に繊細なうさぎの気管を傷つけてしまうこともあることから、私は一般的に行われるマスクを用いた麻酔管理をしてきました。

これまでのうさぎのガス麻酔にはそのようにマスク装着か気管チューブしか手段がなかったのですが、最近新しい方法が開発されました。ラリンジアルマスク(v-gel)というもので、マスクと気管チューブのいいとこ取りをしたような器具を使います。V-gel公式
詳しくは開発会社のHP(https://www.acoma.com/products/v-gel/)を参考にして頂きたいのですが、管を気管内に入れるのではなく管の先端が気管の入口を覆うことで麻酔ガスを直接気管に送る形状をしており、気管を傷つけることなくマスクよりも麻酔の強さの調整がしやすくなるという優れものです。
v-gel2.jpg

もし麻酔中に呼吸が止まってしまったとき、マスクでは難しい人工呼吸もこれでしたらある程度まで行うことができるようです。
麻酔の強さの調整がしやすくていざという時には人工呼吸もできるこの器具の導入も含め、犬や猫よりも難しいと言われているうさぎの麻酔をより安全に行えるように日々工夫を重ねています。

皮膚の縫合(カラーをしなくていい皮内縫合)

2017.05.07 11:28|手術症例紹介
当院で行う手術は皮膚を「皮内縫合」で行うことが多いです。
皮膚の内側を溶けるタイプの糸で縫うことで、糸が表面に出てこないようにします。
なので術後に傷口を舐めても噛んでも”糸が切れて傷が開く”ということはないため、抜糸までのエリザベスカラーの装着が不要になり、飼い主様からは好評を頂いています。カラーをしているとストレスを感じたり食事や狭いところの出入りなど生活が少し不便になりますよね。

もちろん一日中傷を舐めたり噛んだりしているとまれに糸が切れてしまうことがあるかも知れません。また糸が切れなくてもずっと舐めていると傷口が腫れて傷の治りが遅くなることもあるかも知れません。この皮内縫合にするか一般的な縫合にしてカラーを装着するかは相談の上で決めていきます。
ただもともと傷の痛みを感じにくいような手術方法や薬を選んでいますので、カラーをしなくてもほとんどの子が1、2日くらいたまに舐める程度で落ち着くようです。

術後7日目の縫合部位の様子です。傷口は全く気にしていないとのことでした。
術後7日

術後15日目の縫合部位の様子です。先の写真とは別の子ですが術後半月で傷口はほとんど目立たなくなります。
術後15日術創

このように術後もなるべくストレスなく快適に過ごせるように縫合方法を工夫しています。